LinuxにはUNIX由来の便利なツールがあります。
その代表的なものに sed があります。sed は Stream Editor の略で、テキストファイルの行(ラインストリーム)を編集・加工するためのツールです。
ここでは、「文字列の変換」と「特定の行の削除」を行う場合の使い方を簡単に紹介します。
sed で文字列の変換
file.1の中の文字列mojiretsu1をmojiretsu2に変更する時のコマンドラインは次の通りです。この場合は、結果の出力先は標準出力です。
[root ~]# sed ‘s/mojiretsu1/mojiretsu2/g’ file.1
また、file.1の中の文字列mojiretsu1をmojiretsu2に変更して、file.2として出力する時のコマンドラインは次の通りです。
[root ~]# sed ‘s/mojiretsu1/mojiretsu2/g’ file.1 > file.2 sed で特定の行の削除
この場合には正規表現を使います。 file.1の空行を削除する場合には次のようにします。
[root ~]# sed ‘/^$/d’ file.1
file.1の#で始まる行(コメントとして扱われる行)を削除する場合には次のようにします。
[root ~]# sed ‘/^#/d’ file.1