yum による更新の取り消し

yumによるinstall, update,eraseなどのパッケージの更新をあとになってから取り消したいことがあると思います。単独のパッケージのインストールやアンインストールであれば、そのパッケージを指定して、逆のオプションで実行すればすむかもしれませんが、複数パッケージを一括でアップデートするなど複雑なケースもあります。

yum が管理している過去の実行履歴を参照して、特定の実行を取り消すことがコマンド一発でできます。 まずは次のように過去の実行履歴を表示します。

# yum history 読み込んだプラグイン:fastestmirror, priorities ID | ログイン ユーザー | 日時 | 操作 | 変更 ——————————————————————————- 139 | root | 2014-12-20 21:30 | E, I, U | 11 138 | root | 2014-12-13 15:42 | Update | 21 137 | root | 2014-11-24 21:13 | Update | 8 136 | 続きを読む »

yumでDagリポジトリを使えるようにする

yumでCentOSのDagリポジトリを使う機会がありましたので、そのインストール方法を記載しておきます。 要領は、repo拡張子のファイルを作成して、下記の内容を書いておくだけです。拡張子が.repoであれば、ファイル名は任意のもので構いません。

[root ~]# vim /etc/yum.repos.d/dag.repo ---下記が記述内容--- [dag] name=Dag RPM Repository for Red Hat Enterprise Linux baseurl=http://apt.sw.be/redhat/el$releasever/en/$basearch/dag gpgcheck=1 gpgkey=http://dag.wieers.com/rpm/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt enabled=1 ---前行まで------

yumでの「Not using downloaded repomd.xml because it is older than what we have:」の解決策

yum updateなどを行った際に「Not using downloaded repomd.xml because it is older than what we have:」のメッセージが表示されることがあります。 具体的には、次のような感じです。

[root ~]# yum update Loaded plugins: fastestmirror, priorities Loading mirror speeds from cached hostfile * base: ftp.nara.wide.ad.jp * epel: ftp.kddilabs.jp * extras: ftp.nara.wide.ad.jp * rpmforge: apt.sw.be * updates: ftp.nara.wide.ad.jp base | 1.1 kB 00:00 epel | 3.7 kB 00:00 Not using 続きを読む »

yumの使い方

基本的なことではあるのですが、yumをコマンドラインが、rpmと混同するなどして、自分でも時々分からなくなることがあります。 ここでは、比較的使う機会の多いyumの使い方を、表にまとめておきたいと思います。したがって、あくまでも一部ですので、ご了承ください。

コマンドライン 機能説明 yum search [文字列] 指定した文字列を含むパッケージを検索。 yum info [パッケージ名] 指定したパッケージに関する情報の検索。インストールされているかどうかも表示される。 yum list installed [パッケージ名] インストールされているパッケージの検索。パッケージ名を省略した場合、インストールされているすべてのパッケージの一覧。 yum install [パッケージ名] 指定したパッケージのインストール。http://~/~.rpm や ローカルのファイル名、といった指定が可能。 yum erase [パッケージ名] インストールされているパッケージの削除。 yum provides */[文字列] 指定された文字列がファイル名に含まれるファイルを含むパッケージの検索。

yum でパッケージをダウングレードする方法

インストール済みのパッケージをダウングレードしたい場合、yum では次のように downgrade コマンドを使用します。

[root ~]# yum downgrade パッケージ名

例えば、php 5.4 RC2 を試し使いして、現行最新バージョンの 5.3.8 に戻したい場合には次のように実行します。

[root ~]# yum downgrade php-5.3.8-5.el5.remi.1.x86_64.rpm

パッケージ名にバージョンまで含めて詳細に指定することがポイントです。